釧路湿原トンボ紀行 2


2004年7月22日

達古武沼

今日は一人でやって来た。キタイトトンボもいい状態で撮れた。
オスの胸が緑がかっているのが特徴だ。  あれ、胸の下に粒々が・・・。



胸の下の粒々はダニのようだ。例のミズダニか。別の個体にも付着していた(右)
ここでミズダニに出会うとは思わなかった。



普通のアカネ類も要注意。これは何だろう?翅胸の紋様をオリジナル画像で見るとムツアカネのようだが。
判定の基準になる眉斑が写っていればなぁ・・・。(左)
湖畔に向かう木道があったので、しばらく歩いてみた。岸辺に行けると思ったが、通じていなかった(右)。



木道のそばでサナエトンボを見つけ、ドキドキしながら撮ったらコサナエだった。ちょっと残念(左)。
ヨツボシトンボは多い。どこでも見られる(右)。





もどって、睡蓮の池のそばで撮ったルリイトトンボ。





イイジマルリボシヤンマ♂
オートキャンプ場の広場でトンボを撮っていたら、トンボ調査中の倉内さんと、調査をサポートしてくれている
伊藤さんに出会った。伊藤さんが広場でネットを振っていたが、にんまりして戻るとネットの中のトンボを見せた。
倉内さんが「ワァ・・・、イイジマルリボシだ!ここでは初記録じゃないかな・・・」と興奮気味。
(伊藤さん、倉内さん共に釧路昆虫同好会の会員)




翅胸の太い二つの紋様の間に、鎖のような紋様があるのが特徴。
控え〜い。この紋様が眼に入らぬか!




胴の背面の紋様





伊藤さんが捕ってくれたエゾトンボ♂ 飛んでいるエゾトンボ科のほとんどがエゾトンボだという。




達古武沼オートキャンプ場の対岸

倉内さんのトンボ調査に同行してみた。車で対岸に回り、JRの踏み切りのそばに車を置いて
所々壊れた木道を歩いて調査ポイントに向かった。先頭は伊藤さん。手前は倉内さん。
木道が傾いているので、水平が狂ってしまった(左)。
調査ポイントで採集する倉内さん。蝶採集用と異なり、ネットの直径が大きく網目も粗い(右)。





伊藤さんが捕ってくれたエゾトンボ♂ 光り輝く体を撮ってみたかった。
青緑色にメタリックに輝く翅胸、エメラルド色の複眼。これぞエゾトンボの魅力!




塘 路 湖

二人が次ぎの調査ポイントに移ったのを機に、オートキャンプ場で昼食をとり塘路湖に向かった。
塘路湖は大きな湖で、所どころにヒシの葉が浮き、アシが茂っている。岸辺は砂利・礫が多かった。


羽化したばかりのイトトンボ。クロイトトンボと思われる(左)。
ヨツボシトンボはエゾトンボ同様、どこにでも現れる(右)。



岸辺で浮いていたエゾトンボのペア。すでに死んでいた(左)。
三番目に湖畔を探索した東寄りの場所(右)。




遠くに大きなトンボが、すーっと水辺の砂利に降りた。用心深く近づいて撮った一枚。
ホテルに帰って調べたらコオニヤンマだった。




これもコオニヤンマ。生方秀紀氏の著した「釧路湿原のトンボ」によれば、「砂礫底の河川・湖に棲み
釧路湿原では塘路湖で確認されているが めったに見かけない種」とあった。
はるばる青森から来た人のために ちらっと姿を見せてくれたんでしょう。



水辺で飛び立とうと騒いでいたエゾトンボ。翅が水に濡れると飛べなくなってしまうのかな。
田代平のガス穴そばの池では、ウスバキトンボが何度も水面にダイブしては、飛び立っていたが・・・。