釧路湿原トンボ紀行 1


2004年7月19日

青森のフェリー港から13時30分出航
20時00分北海道・室蘭港着
東室蘭にて宿泊


2004年7月20日

東室蘭を8時頃出発
中央自動車道、日高自動車道を利用
昼食後、日勝峠を越える
道東自動車道利用
午後3時10分釧路駅前着(約7時間、402Km)
釧路昆虫同好会員の中村氏と打ち合わせ


今回のトンボ紀行でトンボを撮った主な場所。二つの道路に挟まれた中央域が湿原。



2004年7月21日

達古武沼

達古武沼周辺図。右の矢印がオートキャンプ場。左の矢印は翌日行った場所。
細岡の展望台はJR細岡付近。




文具店を開いている中村さんの道案内で、釧路市内を9時に出発し、まずは達古武沼のオートキャンプ場に着いた。
この日のために中村さんは店を閉めて協力してくれた(感謝)
着いてすぐ気付いたのは、広場の中をブンブン飛んでいるエゾトンボたち。


広場のそばに小さな池があり、近づいてみると小さいオゼイトトンボのようなトンボがフェンスの中で飛んでいた。
ヨツボシトンボも飛んでいる。フェンスの外から撮った小さいイトトンボ。(右)
キタイトトンボ♂だった。フェンスのそばに来てくれない。



トリミングして大きくしてみた。




見かねた中村さんがネットで採ってくれたキタイトトンボ。
胴の付け根の紋様は、オゼイトトンボより大きく開いたワイングラスの形をしている。



はて、スジグロか?エゾスジグロかな?シロチョウの群れに眼をやる中村さん。




中村さんがなにげなく捕ったトンボ。二人でカオジロか?いや、違うな・・・。
そこへ、達古武沼のトンボの研究をしている倉内さん(学生)が来て「・・・」。
翌日、エゾカオジロトンボ♀であることが倉内さんから中村さんに連絡が入った。



エゾカオジロトンボ♀の顔。顔の白さが目立ちません。
エゾカオジロトンボは隣の標茶町の特別天然記念物に指定されている貴重なトンボです。



達古武沼の岸辺の風景。関東や関西のナンバーの車が集まっていて、親子で食事つくりを楽しんでいた。




岸辺の葦に止まっていたエゾトンボを見つけた。エゾトンボを撮れなくて嘆いていたのが判ってくれたようだ。
羽化間もない個体らしく、カメラを近づけてもおとなしくモデルになってくれた。


ごく普通のシオカラトンボも、ここで見ると特別なトンボのように見えてくる(左)。
初めて見たコヒオドシ。ここでは青森のサカハチチョウのように普通に飛んでいる。所変われば・・・だね。




オートキャンプ場の次に、車で達古武沼を回り、細岡の展望台にやって来た。
写真はエゾトンボが群れ飛んでいた展望台付近の風景。




2004年7月21日

オビラシケ川周辺

達古武沼の次に塘路湖方面をドライブした後、オビラシケ川に来た。




この場所はムカシトンボの採集記録があるため、中村さんが重点的に調査に来ている場所だ。
残念ながら、まだムカシトンボは採集していないが、湿原とは環境が異なる渓流と草地がある。



最初に出会ったニホンカワトンボ。





次に出会ったモイワサナエ♂





釧路湿原周辺ではダビドサナエ属のトンボはモイワサナエしかいないそうです。
青森にはモイワのほかダビドサナエ、クロサナエがいて、画像による判定に苦労している。



川から離れた湿った草地の風景。採石場の跡のようにみえる。
道路のそばには黄・白・紫色の花々が咲いていた。



薄暗い草むらで見つけたミヤマアカネ。(ストロボ使用) (左)
車を停めた場所に戻る途中、両側に樹の茂った道路で中村さんが捕ったルリボシヤンマ♀(右)
飛行中のヤンマをネットを一閃させて捕った技術には年季が入っている。さすが・・・。