釧路湿原トンボ紀行 4


2004年7月24日  再び、温根内VC

前日、高層湿原になる手前で戻ってしまったので、今度はどんどん進んでミズゴケのあるところまで
やって来た。ギボウシの仲間が咲いていた。
ミズゴケを撮った写真。偶然、水面に浮くエゾトンボが撮れていた。




モウセンゴケはそれほど多くないが、木道から観察できた。
高層湿原特有のトンボを期待したが、観察できなかった。




低層湿原にもどったところで撮ったキタイトトンボのペア。





ヤチハンノキの茂る所で撮った、花に集まるミドリシジミ。食樹がハンノキ類なのでうなずける。





木製の階段を上り、駐車場に出たら、バサバサと音を立ててエゾトンボが目の前に落ちてきた。
数秒間、組んでほぐれつ騒いでいたが、サッと飛んでいってしまった。




再び、旧清雅園そばの沼

右側の沼の方がトンボが多いと聞いたので、再度来てみた。岸辺に下りていくと
大きなヤンマとエゾトンボが飛び回っていた。
右はようやく撮れたエゾトンボ。ルリボシヤンマ類の方はピンボケばかりだった。
背景にボケて写っているのは水面のアメンボたち。



春採湖 (釧路市街地内)

トンボ紀行最後の場所は街の中にある春採湖です。湖を見下ろす博物館のそばから下りると湖岸に出ます。
遊歩道になっていて、ジョギングする人が通り過ぎます。
最初の湖岸の風景。右にボートを貸すところが見える。カモも泳いでいた(右)。




散歩の人が鯉に餌をやっていたら、カモも集まってきた。



湖岸に沿って遊歩道があるけど、岸まで下りられるところは少ない。
最初に撮ったのが遊歩道の草むらで休んでいたルリイトトンボ♂だった。



水辺の見える所にスイレンが咲いていた。葉の上にイトトンボが見えたので、おそるおそる下に下りてみた。


水辺で撮ったイトトンボのペア。セスジイトトンボのように見える(左)。
右のカップルはルリイトトンボだ。



湖岸から高台にある博物館を望む風景(左)。
突き出たところから、春採湖の西端を撮った風景。右に見えるのが遊歩道(右)。




一番わくわくしたのがこのイトトンボ。一目、おおマンシュウイトトンボじゃないか!
というのは、「釧路湿原のトンボ」にマンシュウイトトンボが記載されていなかったからです。



マンシュウイトトンボ♂ (私の判定によります)
後日、生方氏に問い合わせたら、数年前から春採湖で採集されているとのことでした。




おとなしくクローズアップにおさまってくれた

これで釧路湿原トンボ紀行はおしまいです。好天に恵まれ、釧路昆虫同好会の皆様に助けられ
無事トンボ紀行を終えることができました。これで私も釧路昆虫同好会の一員になれた感じです。




おまけ 2004年7月25日  足寄


帰路、室蘭まで帰る途中足寄に寄ってみた。私の好きな歌・松山千春の初期の作品に出てくる
北海道や足寄の風景を眼で確かめたかったからです。
足寄は歌詞にあるような「田舎町」で、こじんまりとした町でした。NAVIを見ると狭いところに
役場や小中高校が集まっています。でも、日本一の広い町の看板がありました。
写真は足寄駅。しゃれたデザインの建物で、二階に松山千春のギャラリーがあります。




駅からちょっと走ると川が流れています。この日はとても暑い日で、直射日光には参った。
道東自動車道を走ると、青空の下、地平線まで真っすぐ道路が続いている風景に出会います。
思わず、松山千春の歌を口ずさみながら、北海道の雰囲気にひたってきた。
♪ どこまでも青い  空は高く  やさしい日射しに  包まれて
はなやぐものは  何もないけれど  僕はこの町で  生きている・・・♪