2012年7月28日

宮城県山元町・海岸から近い池

津波の爪痕が残っている場所だ。周りでは工事の重機がうなり、がれき処理のダンプトラックが
連なって走っている。このような状況下でトンボの写真を撮るのは良心がチクリと痛む。
写真はアオモンイトトンボが生息していた浅い池の岸辺の風景。


アオモンイトトンボ♂
岸辺の茂みには多数のアオモンイトトンボが飛び回っていた。外のトンボは見当たらないほどだ。



今が交尾の最盛期らしく、交尾のペアが多い。一見、北国のマンシュウイトトンボと区別がつかないほど似ている。
それもそのはず、同じアオモンイトトンボ属なのです。



1頭だけひっそり静止していたのはアオモンイトトンボ♀です。




同じ交尾個体なのに何か違うなぁ・・と思ったらアジアイトトンボでした。
この種もアオモンイトトンボ属です。
その外に、ムスジイトトンボと思われる個体に一度だけ出合ったが、写真は撮れなかった。


宮城県東松島市・海岸から近い池

2010年にムスジイトトンボを撮ったこの場所が、その後どうなったか気になり北上してやって来た。
一見、津波の被害もなくなったように見えるが、トンボの姿はない。
探索した結果少数のアジアイトトンボとシオカラトンボを観察した。
2010年には8種類観察しているので、まだまだ回復までは遠い。チョウトンボが舞うのはいつの日か。


2010年には観察していないアジアイトトンボが少数観察された。



岩手県盛岡市・市内の清流

青森に帰る途中盛岡市の清流に立ち寄った。
いつもの観察地である橋の下流にある浅瀬は水位が高く石が露出しておらず、
また、家族ずれで水辺で遊ぶ人たちが多くトンボは見られなかった。
写真はコオニヤンマとオジロサナエを観察した上流の風景。


アオハダトンボの産卵風景。




下流の岸辺の草むらで弱々しく飛び立ったトンボに出会った。
止まったところを写真におさめたら、羽化したばかりのミヤマサナエだった。



上流へ探索しながら歩き、写真の場所に来て1頭のコオニヤンマに出合った。




さらに遠くの石の上に小さいトンボが止まっていた。望遠で撮ったらオジロサナエと判った。
やあ、オジロサナエも現れたね。